心温まる気持ちになったモントリオールでの旅を終えて、バンクーバーに戻ってまいりました
ということで今回はバンクーバーからお届けします
カナダ東海岸の旅行中はいろいろな人に出会いました
旅行は終了したのですが、今回から数回、旅行中に出会った人、出来事を、小出しにして紹介していきたいと思います
ナイアガラで出会った韓国人家族
カナダを旅行中、ユースやバックパッカーズのドミトリーに宿泊していると、いろいろな人と知り合うチャンスがあります
でも、多くは1人旅や2人旅の少人数の旅行者です
家族や複数人のグループで旅行する人たちは、その人たちの中で過不足なく旅行が完結してしまっているので、なかなか話しかけたり、話しかけられたりする機会が少ないです
特に家族旅行では、安宿に泊まる機会も少ないのでなおさらです
僕は、ナイアガラ・フォールスにあるバックパッカーズホステルのドミトリーで、韓国からきた家族と一緒になりました
両親と小学生高学年か中学生くらいの男の子と女の子で、カルガリーを起点に旅行をしているその家族は、とても微笑ましくて、かわいらしくて、素敵な人たちでした
旅で出会った韓国人家族と仏教のお布施
この家族は英語がまったくしゃべれません
でも、すれ違う人には誰に対しても飛び切りの笑顔で「hello!」と声をかけます
そして英会話を続けるために電子辞書を片手に、家族会議が始まります
もちろん、普通に英会話するのに比べて、3倍も4倍も時間がかかってしまいます
でも、バックパッカーズはお金はないけど、時間だけはたっぷりあるという境遇の人が多いので、真剣に粘り強く、丁寧に耳を傾けます
そんな風景を見ていると、僕は仏教の本来のお布施の意味を感じずにいられませんでした
多くの人たちは、お布施は信者がお坊さんに対してお金を寄付することだと思っています
でもこれは、仏教が形骸化してしまった少し悲しい姿です
本来のお布施には、お客さんが来る前に掃除をしたり、声をかけられて笑顔でお返ししたり、話を聞くために時間を割いたり、そういうことも含まれています
つまり、それは一方通行の報酬ではなく、お互いが今、接している人や物に対して「もてなし」の心を持つことです
お互いにお互いの喜びを出し合うことです
だから、お布施のことを「喜捨」ともいうのです
ナイアガラのホステルでの一コマは、スピードの中で人の心は見えないことを改めて教えてくれました
余談ですが、実はこの韓国人のお父さんのお仕事はキリスト教の牧師さんです。
宗教は違えども本当に大切な基礎的な部分は共通なんだなって思います
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