ワーキングホリデーをしようと思った時に一番気になるのが「どれだけのお金が必要なのか」ではないでしょうか。
ワーホリで渡航する時期を決めるのに「いつまでにお金が貯まりそうか」を基準にされる方も多くいらっしゃいます。むしろ「資金が準備できればすぐにでも行きたい!!」といった気持ちかもしれません。
実際にカナダワットに寄せられるご相談でもお金や費用に関する内容がとても多いです。
お金に関して気になっているのはあなただけではありません。
そこで今回はカナダのバンクーバーで1年間ワーキングホリデーをするにはどれだけの費用が必要かをご紹介します。
ワーキングホリデーはかなり自由が利くビザです。学校に通っても良い、仕事をしても良い、ずっと遊んでいたって良い、夢のような制度です。
つまり、その人それぞれでワーキングホリデーでの滞在中に何をするかが大きく違います。よって必要な費用も何をするかによって変わってきます。
そこでこの記事ではバンクーバーで一般的な3ヶ月語学学校に通い、9ヶ月アルバイトをするケースでワーキングホリデーで必要な費用を計算します。
まず、ワーキングホリデーで必要な費用を計算するにあたり、費用を3つに分解します。
- 語学学校に関する費用
- 生活に必要な費用
- 一度だけ必要な費用
この3つに分解することで、自分のワーホリ滞在計画に合った費用を計算することができます。
なお、以下の金額は1カナダドル=80円で計算しています。
それではひとつめの「語学学校に関する費用」から見ていきましょう。
1. 語学学校に関する費用
ワーキングホリデーでカナダに来られる方のほとんどが英語力のレベルアップを目的にしています。
よって、ほぼすべての方がカナダ到着後に語学学校に通っています。職種や業種によりますが、むしろ最初から働けるほどの英語力を持っている方はかなり少ないです。
語学学校の費用は学校ごとに異なりますが、多くの学校で毎月このような費用が必要です。
- 授業料:100,000円
- テキスト代:4,000円
この授業料はフルタイム(週25時間)の授業を受けた場合の金額です。受講するコースによって授業料やテキストの費用が変わります。平均的にこれぐらいの金額だと考えておけば大丈夫です。つまり毎月104,000円を語学学校に支払うことになります。
また、多くの語学学校では長期間通学すると割り引きになります。例えば1ヶ月10万円の授業料の学校に3ヶ月通うと27万円(1ヶ月あたり9万円)になるといった感じです。
もし同じ学校に長期間通う予定があるのであれば、最初に長い期間の通学を申し込んでおきましょう。
しかし、学校に通い始めてから「自分に合っていない」「別の学校にしたい」と思っても、もう遅いです。途中で学校を辞めてしまうと割り引きがなくなった分しか返金されない可能性があります。そうならないためにも現地で体験授業や見学会に参加し、自分に合った語学学校を見つけてくださいね。
また、語学学校に通う場合には多くの学校で入学金が必要です。
こちらも学校によって変わりますが、入学金として1万円が必要な学校が多いです。
なお、オフシーズンの冬に入学する場合には入学金が割り引きになる場合があります。どの時期にワーキングホリデーに行くかが大切ですね。
今回は3ヶ月間語学学校に通うと仮定して計算していきます。そして計算を簡単にするために長期間割引がないものとします。
学校に払うお金は1ヶ月に104,000円です。そして1ヶ月分のお金に3倍し、入学金を足します。すると3ヶ月語学学校に通う場合の費用がわかります。
つまり、語学学校に3ヶ月通うと322,000円必要になります。
2. 生活に必要な費用
先ほどご紹介した語学学校に支払うお金は通学している時に必要なお金です。多くの方がワーホリ前半のみ通学し、後半はアルバイトをしています。なお、今回は3ヶ月間語学学校に通うことを想定しています。
続いて、語学学校に通っていても、アルバイトをしていても必要な生活に関わるお金を計算してみます。
生活に関する費用で一番大きいのが家賃です。バンクーバーでのワーキングホリデーでは主にこの3つの滞在方法があります。
- ホームステイ
- アパート
- シェアハウス
1ヶ月の短期留学の場合ではホームステイで滞在する方が多いです。
しかし、1年間のワーキングホリデーの場合、シェアハウスに滞在する方がほとんどです。シェアハウスでは同年代といっしょに住むので、気が楽ですし、自由なことが多いというのが理由です。
それではそれぞれの滞在方法で毎月どれぐらいのお金がかかるのか見てみましょう。
この金額には家賃、光熱費、通信費(インターネット)、雑費(日用品など)、食費が含まれています。
- ホームステイ:68,000円
- アパート:76,000円
- シェアハウス:60,000円
雑費や食費は生活スタイルによって違いが出てきます。
例えば自炊をしたり、レストランのアルバイトでまかないが出たりすると食費を抑えることができます。
よって、上の金額は平均的なものだと考えておいてください。
そして、滞在している家と語学学校、家とアルバイト先が離れている場合、バスや電車で移動する必要があります。
どれぐらいの距離があるのか、どんな交通手段を使うのかによりますが、バンクーバーで一般的なバスでの通学/通勤を考えると定期代が月に1万円ほどかかります。
また、現代の生活に欠かせないのが携帯電話です。バンクーバーには複数の通信会社があり、プランもたくさんあります。
スマートフォンで電話とインターネットが使えるプランで月に4,000円ぐらいが一般的です。
これらが普通に生活する時に必要な費用です。この3つを足すと生活に関する費用がわかります。
なお、滞在方法については今回はワーキングホリデーの方に多いシェアハウスに住むと仮定して計算します。
シェアハウスに住み、バスで通学/通勤し、スマートフォンを使うと1ヶ月に74,000円必要です。つまり、バンクーバーでの1年間の生活費は888,000円になります。
3. 一度だけ必要な費用
1番目の語学学校に関する費用と2番目の生活費は毎月必要なお金でした。ここではワーキングホリデーでの滞在で一度だけ必要なお金を紹介します。
一番大きいお金が航空券です。出発時期やルート、航空会社によって変わりますが平均すると渡航費は往復で15万円ぐらいです。
なおオフシーズンの冬に渡航すると半額近い8万円ぐらいで航空券を取ることもできてしまいます。
航空券の点から見ても、いつワーキングホリデーをスタートさせるかが大切かがわかります。
次に大きいのが保険です。カナダのワーキングホリデーでは滞在期間をカバーする保険に入っていなければいけません。忘れずに保険に加入してください。
保険料は保証内容によって変わります。ワーキングホリデーとして考えると月に1万円ぐらいを考えておいてください。
これはあくまでも金額の目安です。「1万円だからOK」ではなく、平均すると1万円ぐらいのプランにワーキングホリデーの方が加入しているという意味です。
この保険に1年間入ると保険料は12万円になります。
そして忘れてはいけないのが、ワーキングホリデービザの申請料です。2017年1月5日時点では2万円ぐらい(250カナダドル)です。
申請する年によって金額が違う可能性があるので、最新情報をチェックしてくださいね。
これらを足すとワーキングホリデー全体で一度だけ必要な費用がわかります。航空券と保険、ビザの申請料なので日本にいる時に準備する必要があり、日本で29万円が一度だけ必要です。
まとめ
ここまでワーキングホリデーに必要な費用を3つに分けてご紹介しました。もう一度それぞれでどれぐらいの費用がかかるのか見てみましょう。
- 語学学校に関する費用(3ヶ月分):322,000円
- 生活に必要な費用(12ヶ月分):888,000円
- 一度だけ必要な費用:290,000円
この3つを足すと1年間にどれぐらいのお金が必要なのかが計算されます。
お待たせしました。
カナダのバンクーバーで1年間ワーキングホリデーをするには150万円が必要です。
しかし、これはあくまでも平均的で、必要最低限の費用を計算したものです。友達と遊んだり、旅行に行ったりするとさらにお金が必要です。
日本での普段の生活でどれぐらいのお金を使っているかを考えて足してみてください。
ちなみにバンクーバーの物価は日本と同じぐらいです。日本と同じような生活をするなら、バンクーバーでも同じぐらいのお金がかかると思って良いでしょう。
例としてお小遣いが1年間でどれぐらいになるのか書いておきます。
- 月1万円⇒年12万円
- 月5万円⇒年60万円
- 月10万円⇒年120万円
お小遣いも考えると1年間のワーホリ費用は200万円ぐらいになるでしょうか。
ワーキングホリデーでは仕事をすることができます。今回のケースでは3ヶ月語学学校に通い、9ヶ月アルバイトをすると仮定しました。
バンクーバーでアルバイトをすると月に10万円ほど稼ぐことができます。
詳しい内容は『バンクーバーでアルバイトをすると月にいくら稼げるか計算してみた』をご覧ください。
つまり、9ヶ月間アルバイトをすると90万円稼ぐことができます。滞在費用とお小遣いの200万円から90万円を引くと110万円です。
しかし、すぐにアルバイトが見つかるかどうかはわかりませんし、帰国ギリギリまで働くわけではないと思います。
そのような理由でアルバイトをするとしても余裕を持って130万円ぐらいはあったほうが安心です。
お小遣いやアルバイトを考えるといろいろな金額が出てきてしまいました。そこでもう一度まとめますね。
バンクーバーでの1年間のワーキングホリデーで必要な費用はこちらです。
最低限 | 150万円 |
---|---|
お小遣いを足すと | 200万円 |
がっつりアルバイトをすると | 110万円 |
余裕を持って | 130万円 |
平均的にはこれぐらいの金額です。自分が滞在中に何をしたいのか、どういった生活スタイルなのかを考え計算してみてくださいね。
おまけ:エージェントを利用すると費用を抑えることができるかも
留学・ワーホリのエージェントを利用すると手続きを代行してくれたり、準備中や滞在中に相談に乗ってくれたりと様々なサポートを受けられます。しかし、そのサポートの利用は有料なのが一般的です。そんなことから「お金を節約するためにエージェントを使わない」という方がいらっしゃいます。
しかし、実はエージェントを利用すると逆にお金を節約できる場合があるんです。
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例えばエージェントの利用料が5万円で、エージェントを利用し航空券を手配したら自分で購入するよりも7万円安く購入できたとします。すると、エージェントにお金は支払っていても、航空券を安く買えたので2万円も得しています。つまり、エージェントに支払うサポート費用よりも特別料金で割り引かれる金額が大きければお得になるんです。
もし、サポート費用と割引額が同じだったとしても、無料でサポートを受けられることになるので決して損はしていません。
エージェントを毛嫌いせずに、騙されたと思ってまずは一度相談してみても良いかもしれませんね。
ちなみにカナダワットでも複数の旅行代理店と提携しています。もちろんカナダワットでは航空券や保険を特別料金で提供可能です。
どんな小さなことでも構いません。お気軽にご相談ください。