本当?!バンクーバーでフルーツピッキング ーボランティアー

バンクーバー市内でフルーツピッキング?!

ベリーシーズンの今、ファームへ出向いて自分で摘んだフルーツを量り売りで購入できるU-pickに魅力を感じる人も多いと思います。
ファームに行かずとも、バンクーバーの一軒家や街中でフルーツピッキングができるのをご存知の方は少ないかもしれません。
それもボランティア活動なので無料です♪

カナダのどの地域でも概ね同じサイクルですが、チェリーから始まり、シーズン中盤はブルーベリー・ラズベリー・グーズベリー・カラントなどのベリー系やプラム系、シーズンの終わりになるとぶどう・梨・リンゴなど多彩です。

カナダワットの留学・ワーキングホリデーとともにフルーツピッキングのボランティアに何度か参加してきました!
収穫も楽しく、収穫後は収穫物のおすそ分けも頂ける嬉しいバンクーバーでのボランティアの一つです。

今回の派遣先は、豪邸の裏庭にあるテラス。
床以外全面ぶどうの蔓に囲まれたエリアでした。
カナダワット参加者だけの予定が、飛び入り参加のカナダ人男性1人を交えた4人体制で、予定の2時間半を大幅に越え4時間半に及ぶ大仕事でした。

小ぶりの粒で皮は硬めですが、キャンデーのような甘さでやめられない味のぶどうです。

そのボランティア、誰でも参加できるの? 仕組みは?

このフルーツピックのボランティアは、自力で派遣先の場所まで行ける人なら誰でも参加できます。

非営利団体主催のシーズナルなボランティアで、バンクーバーだけでなく近隣ではリッチモンドやノースバンなど、他州でも同様な団体があります。
このシステムはオールウィンであることが大きな特徴です。

自宅にある果物は道具がないと収穫するのも大変で、特に高い位置にある果物は大体腐って無駄になってしまいます。
ボランティアが収穫し、ほとんどをネイバーハウスや低所得者サポート団体や施設などに寄付します。
それらの受け取り団体は、フード提供の一部として使用したり、青年部や婦人会でのジャム作りなどに使用します。
全ての人が、自分のものや時間を提供し、社会に貢献できるボランティアといえます。

さて、実際にそのボランティアには、どうやって参加するか。

ボランティアサイトにオンラインでメアドを登録をしておくと、メールで大まかな場所・時間・フルーツの種類の案内メールが届きます。
派遣先のほとんどが個人宅、フルーツトゥリーは1〜2本所有ということが多いのでリーダーを含め2〜4人体制であることがほとんどで、返信が早かった人から先着順で詳細のお知らせがきます。
フルーツの熟し方によるところが多いので、数日前や当日の案内であるのでレスが早くないといつまでも参加できないことでしょうか。

現地に行くとボランティアリーダーがいるので、ボランティアリーダーの指示に沿って作業が進められるので、事前準備は特に不要。
汚れてもよい動きやすい格好で出向きましょう!

大まかな流れは、ボランティアウェイバーフォーム他にサイン。
ブルーシートを地面に敷き、届く範囲は手摘み、高いところはラダーを使って収穫。
参加者の多くはカナダ人なので、収穫作業とはいえ、おしゃべりしながらってことが多いです。
A級品とB級品にわけ計量。提供者(家主)の希望量を、おすそ訳分をのぞいた収穫物をリーダーの車へ道具とともに搬入。
解散。

バンクーバーの思わぬところにフルーツが・・・

ボランティア派遣先の中で、一軒家ではない面白い場所が色々ありました。

バンクーバーの公道にリンゴやさくらんぼ
集合住宅であるコンドミニアム・コープハウス・マルチプレックスのリンゴや梨
面白いところではUBC(大学)構内のロータリー

公道になってるフルーツは、本格的に独占収穫しない限り、取ってもっていってもよいそうです。
片手で持てる範囲くらいが常識範囲でしょうか。
気にして歩いてみると意外と見つかるかもしれませんね。

さて、梨・リンゴなど硬い果物には収穫秘密兵器があるんです。

長い柄の先に運動会の玉入れのような袋の上に金具が付いています。梨やリンゴを包み込むように金具の窪んだところまで入れ込み引っ張ります。
入れ込みが浅すぎると失敗しますが、2・3度やればコツがつかめるでしょう。

うまく取れると袋にポロンと入って秘密兵器がズンと重く手応えを感じます。
小さいものなら3つくらい入りますが、重くなるとただでさえ柄が長くてバランスが取りにくいのでパフォーマンスが悪くなってしまいます。
欲張らず1つずつ中身を出した方が、結果、収穫率は高くなることが多いです。

聞くと簡単そうですが、まっすぐ長い直線の秘密兵器のため、思った以上に枝が邪魔をしてなかなか収穫物の近くに秘密兵器を到達させるのが困難なんです。

そんな訳で、取りづらい位置にある果物をどちらの方向から攻めればよいか『あーでもない』『いや、こっちからこの角度で入れればいいんじゃないか』など無駄話(いや、戦略会議ですね)が始まることも。梯子の位置を吟味してセットする頃には、何故かみな手を止め観戦者=サポーター? 取れた暁には共同作業達成並みの拍手喝采(自画自賛ですが)。

いろんなボランティアがありますが、体を動かしながら、カナダ人との会話を楽しみ、フルーツのお土産もいただけるこのボランティアはオススメボランティアの一つです。毎年参加している人も多く、過去のピッキング武勇体験を聞くのも楽しかったりします。

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