最近は、春らしいおだやかな天気が続いていたバンクーバーですが、今日はうす曇りから雨になりました。温かい日と、肌寒い日があり、外出の際には服を迷う今日この頃です。
皆さんの町はいかがでしょうか?
さて今日は巻き込まれたくないトラブルの話です。しかし自分の意識により防げることも多々あります。
お隣の国アメリカとよく比較され、カナダは安全な国というイメージがありますが、ここバンクーバーの犯罪発生率は北米(アメリカ・カナダ・メキシコ)全都市中でも上位にあり、とても高いのが現状です。銃が規制されているため凶悪犯罪は少ないですが(それでも年々増えている)、空巣、車上荒らし、スリ、置引き、詐欺、レイプ、ドラッグ関連の犯罪はかなり多いです。
危険であるということは可能性の問題です。だからどこにいても、何をしていても100%大丈夫ということはありませんが、その可能性を減少させる努力をしてください。以下に防犯上の注意点や犯罪の手口などを挙げておきます。危険なことはそんなに度々起きませんが、起きてからでは遅すぎます。決して人ごとではありません。
◆防犯上の注意点
(1)自宅
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- 常にすべてのドアや窓には鍵をかけておく。
- 部屋に金目のものは置いておかない。
- 夜は必ずブラインドやカーテンを下ろす。
- 隣人たちと顔見知りになっておく。
- 知らない人に対し、むやみにドアを開けない。必ず身分を確認してから。
- 電話を借りたいとか、助けを求めてきた場合もドアを開けないで、どこに行けば用がたせるか、ドア越しに教えてあげる。
- 電話アンケートなどで個人情報を与えない(銀行やカード会社が電話でその人の カードナンバーおよび暗証番号を聞いてくることは絶対にありません)。
- 貴重品リストを作り保管する。
- 部屋の中の様子を写真にとっておく。
- コンピュータ、カメラなど高級品には自分のイニシャルやネームを彫り込み、製造番号などを控えておく。
(2)特にアパートの場合
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- 入居時、ドアの鍵の交換をお願いする。
- メンテナンスなどの人を部屋に入れるときは、ドアを開けっ放しにしておく。また友人などに頼み、複数でいるようにする。
- エントランス、車庫、地下物置、洗濯室でなるべく1人にならないようにする。(やむを得ない場合は極力短時間に)。
- エレベーターで異性と2人きりになった場合は、しっかりと目を見つめ「Hello」や「How’re you?」と声をかけ、「あなたのことをしっかり認識しましたよ。」ということを相手にわからせる(目を伏せて黙っているのが1番危険)。
- 入口や郵便受けおよび電話帳には、ファーストネームではなく、イニシャルとラストネームを使用する。
- 自分がビル内に入る(または出る)時、見知らぬ人をむやみに入れない。
(3)外出時
①現金は必要な分だけ持ち歩く。
②貴重品は内ポケットなど(後ろポケットは厳禁)にいれ身体から離さない。
③必要以上にアクセサリーやブランド物で着飾らない(化粧もほどほどに)。
④警報ベルを携帯する。
⑤テレビ・ラジオ、夜間は電灯をつけたまま出て行く(1人暮らしの場合のみ)。
⑥カーテンやブラインドは閉めていく。
⑦留守だとわかるメモを玄関などに残さない。
⑧留守電には不在の詳細を録音しない。
⑨長期外出時は信頼できる人に鍵と連絡先を預け、できれば定期的に部屋の点検とフリーペーパー、郵便物の保管をお願いする。
⑩帰宅時、ドアや窓がこじ開けられている形跡がある場合は家の中に入らず、ただちに警察に連絡する。
(4)路上
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- 夜の1人歩きは極力避ける。
- ヘッドフォンをしながらの一人歩きやジョギングはしない。
- 必要以上の荷物・貴重品を持たない。
- できるなら警報ベルを身につける。
- 身分証明を持って歩く。
- バッグはひったくられないよう、斜めがけや腕に抱えておく。
- 立ち止まっている時、人ごみの中にいるときはバッグ類を前に抱える。
- 夜間は近道でも暗い道や裏通り、公園の中や外周を通るのは避ける、
- もし不審な人物が近寄ってきたら、近くのビルや家の窓に手を振って誰かがあなたを見ているというフリをする。
- 歩道を歩く時は車道に近い方を歩き、横道や建物の入口に近い側を避ける(ただし、車からのひったくりも考えれば、できれば真中を歩く)。
- 車の中から道を聞かれても距離を保って答えるようにする。
- もし、誰かにつけられていると感じたら、まず相手を観察し、気づかれたという意識を相手に与える、次に道路を横断し、ガソリンスタンドもしくは商店、あるいは人通りのあるところに行き、やり過ごす。
- 知らない人に声をかけられたときは要注意!荷物(貴重品)から気をそらさない。
(5)レストランなどで
- カバンなどは席の後ろにかけたり、隣の席や足元に置いたりせず、手に持つか、ひざの上、足の間に置くようにする(体から離さない)
- バーやクラブなどでは自分のドリンクや食べ物から目を離さない(薬を混入され、意識を失っている間に被害にあってしまうという事件が頻繁に発生している
(6)公共交通機関
①居眠りは厳禁。ちなみに、公共の場での化粧直しやメイクも厳禁。
②乗物にのっている間は、バッグ類を前に抱える。
③人通りの少ない場所にあるバス停はなるべく避ける。
④他の女性の近く、もしくは運転手のすぐ近くに座る。
⑤誰かがあなたに迷惑をかけたなら、すぐに他の乗客、または運転手に助けを
求める(我慢しているとエスカレートしていく)。
⑥夜遅くスカイトレインやヘイスティングス沿いのバスに乗るのは極力避ける。
⑦夜間スカイトレインに乗る場合、駅では黄色枠のウェイティングエリアで待ち
(監視カメラから見える範囲)車両内では呼び出しボタンの近くに座る。
本日いろいろ書いてみたものは、実際カナダの人が実践していることです。日本と同じ感覚でいると、思いがけないトラブルにあうこともあるかもしれません。
楽しいカナダ生活のためにも、最低限の防犯意識はこころがけておきましょうね!